生体運動マシナリー図鑑

イカダケイソウ

2015年09月29日|真核生物, ,

イカダケイソウ (写真)

学名

Bacillaria paradoxa

バキラリア・パラドキサ

分類

真核生物・ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱

サイズ

長さ:100 µm 幅:10 µm

特徴

南京玉すだれのように動く珪藻

説明

棒状の細胞が細胞群体をつくり、南京玉すだれのように伸び縮みするケイソウ。何の為に群体になったのか? 何の為に動いているのか? どうやって動いているのか? よく分かっておらず謎が謎を呼ぶ生き物である。この運動は滑走運動という運動様式で、繊毛や鞭毛を用いずアメーバ運動のように細胞体の変形も起こらないにも関わらず、かなりダイナミックに動く。これまでに筋肉を構成するタンパク質であるアクチンの繊維が、この滑走運動に関与している事が分かっている。またアクチンと相互作用するミオシンの存在も示唆されている。細胞同士は粘液物質というもので繋がっている。

 

出現場所

基本的には日本全国の海岸や池などにいる筈なのだが、なかなか見つからない。ある時にどっと増えて、別の日には影も姿も見当たらないことがよくある。もしかしたら旬があるのかも知れない。確かに夏はプランクトンや魚に食べられるようでほとんどいない。探すのであれば秋から春がお勧め。寒すぎるといないのも困ったものである。広島県にある日本庭園の池に大量発生する事もある。伸びきってしまうと細い棒にしか見えず、顕微鏡で探す時は根気がいる。

メモ

よく「何を食べるのですか?」と質問されるが、植物なので光合成で栄養を得ています。周囲に仲間がいると、よく増える。良く似たケイソウに、オビケイソウがいるがこちらは滑走運動しない。
http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/biomecha/index-j.html
(兵庫県立大学 山岡望海、園部誠司)

ビデオ

PAGE TOP

Copyright © 生体運動マシナリー図鑑 All Rights Reserved.