F型ATP合成酵素
2015年09月29日|タンパク質|回転, 回転マシナリー, 細胞膜
タンパク質名
F型ATP合成酵素
局在
細胞膜
機能
細胞膜の両側に形成されるイオン駆動力を利用してATPを合成する。
構造(説明)
構成因子
・Fo:イオン駆動力で回転するモーター
・F1:ATPの加水分解で回転するモーター
説明
F型ATP合成酵素の作動機構は水力発電機に例えられる。水力発電機ではタービンが水の流れによって回転し、回転軸を共有する電気モーターを強制回転させることで発電する。同様の原理で、F型ATP合成酵素では、水力発電機のタービンに相当するFoがイオンの流れによって回転する。また、電気モーターに相当するF1は回転軸を共有するFoによって強制回転させられ、ATPを合成する。(渡邉力也 生物物理(2013)4, 214-215)
メモ
(東京大学 渡邉力也)