生体運動マシナリー図鑑

テナキバクラム

2015年09月30日|原核生物, ,

学名

Tenacibaculum maritimum

テナシバキュラム マリティマム

分類

細菌・バクテロイデス門 フラボバクテリア綱

サイズ

長さ : 2-30 μm(100 μmに達するフィラメント状になることも) 幅 : 0.3-0.5 μm

特徴

滑走する魚病細菌

説明

滑走細菌症の原因菌。ほとんどの海産養殖魚を含む様々な海水魚に感染。病魚には体表のびらんや潰瘍、俗に『ヒレ腐れ』や『尾腐れ』と呼ばれるヒレの壊死崩壊などの症状が見られる。滑走細菌症の発症機序はよく分かっていない。滑走運動をおこなう。運動メカニズムもよく分かっていない。滑走する土壌細菌 Flavobacterium johnsoniae と近縁。

出現場所

世界中の海洋に生息。ヨーロッパ、北アメリカ、アジアなど世界中の養殖場で滑走細菌症を発生させ、経済的損失を与えている。日本ではマダイやヒラメの稚魚での発生が多い。いったん発生すると被害が長引く傾向があり、また、ビブリオ病などの二次感染によって大量死を招くこともある。ワクチンはない。

メモ

獣医師国家試験に出題される重要な魚病病原体。
近縁種の魚病細菌、カラムナリス病原因菌 Flavobacterium columnare と冷水病原因菌 F. psychrophilum も滑走する。

(帯広畜産大学 楠本晃子)

ビデオ

Tenacibaculum maritimum はマダイ、クロダイ、ヒラメなどの海水魚に感染し、滑走細菌症を引き起こします。養殖場で大量死をもたらすこともあるため、養殖場で重要な細菌感染症のひとつとして知られています。本菌は滑走運動をおこないますが、その分子メカニズムは不明で、また、病原性との関連性についてもまったく研究がなされていません。

PAGE TOP

Copyright © 生体運動マシナリー図鑑 All Rights Reserved.