クマムシ
2015年09月29日|真核生物|土壌, 緩歩, 複雑系マシナリー
学名
Tardigrada
タルディグラーダ
分類
真核生物・オピストコンタ 緩歩動物門
サイズ
長さ:0.1-1.5 mm 幅:0.2 mm
特徴
4対の8本でゆっくり歩く。クマに姿が似ているのでこの名が付いている。コケの中でよく見つかる。
説明
8本の足をもつ、体長 1 mm 以下の小さな動物。ゆっくりした歩き方から緩歩動物とも呼ばれる。色は茶色または白。顕微鏡では半透明に見える。
最強生物として知られ、マイナス 200℃から 151℃の温度、真空から 6000気圧の圧力、極端な乾燥、放射線などに耐えるが、クリプトビオシスという特殊な状態であることが必要である。また、すべてのクマムシが強いわけではない。藻類、植物や小さな動物、微生物を食べている。
出現場所
山や海、町中など地球のほとんどの環境にいる。
高山や深海、極地でも見つかっている。
乾いたコケの中でひっそりと眠っていることが多く、水をかけられて人間にじろじろ観察されたりする。
メモ
英語では Waterbear(水熊)という。
ぬいぐるみが売れられていたり、ゲノムが解読されたりするほどの人気者。
その愛くるしい姿と裏腹の極限環境に耐える強さのギャップのおかげで日本だけでなく世界中にファンがいる。
(東洋大学 伊藤政博)