生体運動マシナリー図鑑

PomAB複合体

2015年09月29日|タンパク質, ,

タンパク質名

PomAB 複合体

局在

細胞質膜(細胞質側とペリプラズム側にそれぞれ大きな領域を持つ)

機能

細胞質膜を介した Na+ の電気化学的勾配をエネルギー源として、Na+ の透過と共役した回転力の発生を担う。

構造(説明)

構成因子

PomA:4回膜貫通型タンパク質で、2番目と3番目の膜貫通領域の間の細胞質ループに、機能的に重要な良く保存された荷電残基をもつ。回転子と相互作用するタンパク質と考えられている。
PomB:N末端側で1回膜を貫通する膜タンパク質で、C末端側にペリプラズムに張り出した大きな部分を持ち、細胞壁に固定される。膜貫通領域のすぐC末端側には、PomAB 複合体を流れる Na+ の量を調節するプラグ領域が存在する。

説明

PomAB 複合体は、海洋性ビブリオ菌の極べん毛モーターの固定子として発見された。モーターの回転子周囲におよそ10個程度の PomAB 複合体が配置され、PomB のペリプラズム領域に存在するペプチドグリカン結合ドメインを介して細胞壁に固定されている。Na+ が PomAB 複合体内を流れると、PomA の細胞質領域が回転子と相互作用して回転力を発生すると考えられている。このとき、PomA および回転子 FliG に存在する荷電残基間の静電相互作用が、回転力発生に関与する。膜貫通へリックス部分で形成されるチャネル部分がNa+透過を担い、特に PomB のヘリックスに存在する Asp24 が Na+ の結合部位として機能する。PomAB 複合体を流れる Na+ の量は、プラグ領域によって制御されている。

メモ

http://bunshi4.bio.nagoya-u.ac.jp/~bunshi4/motor.html
(名古屋大学 小嶋誠司)

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