FlgN
2015年09月29日|タンパク質|シャペロン, 回転マシナリー, 輸送
タンパク質名
FlgN
局在
細胞質
機能
FliK/Lに対するシャペロン
構造(説明)
構成因子
・FlgN:ジャンクション構成因子FlgK、FlgLに対するシャペロン。
・FlgK:ジャンクションのフック側にあたる構成因子。別名HAP1。
・FlgL:ジャンクションのフィラメント側にあたる構成因子の一つ。別名HAP3。
・FlhAc:べん毛蛋白質輸送装置の膜内在性因子の1つFlhA、の細胞質ドメイン。選択的物質輸送を行うためのドッキングプラットホーム。
説明
ジャンクション構成因子 FlgK、FlgL に対するシャペロン。細胞質内で FlgK/L と複合体を形成し、これら基質の分解を防いでいる。また、べん毛蛋白質輸送プラットホームである FlhAc へ FlgK/L の運搬を行う。その際、FlhAc との相互作用には FlgN の C 末端領域が必須であり、特に高度に保存された Tyr122 が重要である。
メモ
- J. Thomas, G.P. Stafford, C. Hughes, Docking of cytosolic chaperone-substrate complexesat the membrane ATPase during flagellar type III protein export, Proc. Natl.Acad. Sci. U. S. A. 101 (2004) 3945-3950.
- T. Minamino, M. Kinoshita, N. Hara, S. Takeuchi, A. Hida, S. Koya, H. Glenwright, K.Imada, P.D. Aldridge, K. Namba, Interaction of a bacterial flagellar chaperone FlgN with FlhA is required for efficient export of its cognate substrates, Mol. Microbiol.83 (2012) 775-788.
(大阪大学 福村拓真、南野 徹)