生体運動マシナリー図鑑

ダイニン(細胞質ダイニン1)

2015年09月29日|タンパク質

タンパク質名

ダイニン(細胞質ダイニン1)

 

局在

細胞質

機能

ダイニンは微小管上をマイナス端方向に運動するモータータンパク質であり、細胞質ダイニン1は、細胞内小胞輸送やオルガネラの配置、細胞分裂に関わる。

構造(説明)

ダイニン電子顕微鏡写真

 

構成因子

・重鎖(HC):分子量 500 kに及ぶ巨大ペプチドであり、アミノ末端側1/3は尾部を、カルボキシ末端側 2/3 は頭部(モータードメイン)を構成する。
・中間鎖(IC):ダイニン尾部に局在し、重鎖と軽鎖をつなぐ。
・中間軽鎖(LIC):ダイニン尾部に局在する。
・軽鎖(LC):分子量 20 k前後の 3種のポリペプチド(Tctex1, LC8, Roadblock)で、中間鎖に結合して尾部に局在する。

説明

細胞質ダイニン1は、重鎖、中間鎖、中間軽鎖、3種の軽鎖のホモダイマーで頭部と尾部からなる。
ダイニンのモータードメイン(頭部)は、ダイニン重鎖のカルボキシ末端側の約 380 kDの領域にあたり、AAA モチーフを 6つ含むリング状構造をもつ。1番目のAAAモチーフが主なATP加水分解サイトであり、4番目と5番目の AAA モチーフの間にはコイルドコイルを含む配列がリングから突き出したストーク構造をつくり、その先端で微小管と相互作用をする。
尾部は小胞やオルガネラなどのカーゴ(積み荷)に結合する部位であり、ダイナクチンや NUDE、BicodalD などのダイニン制御タンパク質やアダプタータンパク質と直接相互作用する。

メモ

(東京大学 豊島陽子)

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