黄色ブドウ球菌
2015年09月29日|原核生物|ヒト, 伸展, 回転マシナリー
学名
Staphylococcus aureus
スタフィロコッカス・ アウレウス
分類
細菌・フィルミクテス門 バシラス綱
サイズ
長さ:1 µm 幅:1 µm
特徴
水分の多い環境で、集団として広がる動きをする。
説明
黄色ブドウ球菌は鞭毛などの運動のための構造を持たない。低濃度の寒天を含む培地表面において、黄色ブドウ球菌のコロニーは1時間に1センチほどの速度で広がる。このコロニーの広がりには、細胞外に分泌される毒素タンパク質が必要である。
出現場所
健常人の30%の鼻腔内に生息している。黄色ブドウ球菌が鼻腔内にいるからといって、病気になる訳ではない。免疫力の低下や、怪我など、黄色ブドウ球菌にとって好都合な状況が現れた場合に、悪さをする。抗菌薬が効かない黄色ブドウ球菌が病院内に多数出現しており、問題となっている。
メモ
特技 高塩濃度耐性 黄色ブドウ球菌は高塩濃度の環境でも増殖できる。この特技に何の意味があるかは、よくわかっていない。
(東京大学大学院薬学系研究科 垣内 力)
ビデオ
引用: PLoS ONE. 3:e3921. (2008)