生体運動マシナリー図鑑

スピロプラズマ

2015年09月29日|原核生物, ,

学名

Spiroplasma meliferium

スピロプラズマ

分類

細菌・テネリクテス門 モリクテス綱

サイズ

長さ:数ミクロン 幅:150-200 nm

特徴

らせん形。細胞壁がない。小さいゲノム。

説明

スピロプラズマはマイコプラズマの仲間で、細胞壁がありません。鞭毛や繊毛も持っていません。けれども、マイコプラズマとは異なり、からだ全体がらせんを巻いており、その右巻きと左巻きを周期的に切り替えることによって、液体中をすばやく泳ぎまわります。  この驚くべき運動パターンはスピロプラズマに特有なものです。どのような細胞骨格の構造とモータータンパク質が、こんなクレイジーな動きを可能にしているか、まだよくわかっていません。

出現場所

スピロプラズマにはたくさんの種類がありますが、多くはハチなどの昆虫の消化管やリンパや植物の師部に寄生しており、とくに病原性を持たないといわれています。(一部のスピロプラズマは、クロイツフェルトヤコブ病との関連が指摘されています。)だたし、なかにはコーンや柑橘類の木を枯らせてしまうタイプもあります。

メモ

スピロプラズマはバッファ溶液中ではあまりうまく泳げませんが、メチルセルロースを少し添加したゲル状の溶液中では元気に泳ぎ回ります。
らせんのピッチ角はおよそ35°です。この角度はスピロプラズマが流体力学的にもっとも速く泳ぐことができる角度であることがわかっています。

(立命館大学 和田浩史)

ビデオ

位相差顕微鏡で観察したスピロプラズマの遊泳運動
(登録者 Joshua W. Shaevitz (Princeton University))

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