生体運動マシナリー図鑑

サルモネラ

2015年09月30日|原核生物, ,

学名

Salmonella enterica

サルモネラ・エンテリカ

分類

細菌・プロテオバクテリア門 ガンマプロテオバクテリア綱

サイズ

長さ : 2 μm 幅 : 1 μm

特徴

悪玉

説明

ミスター食中毒菌。うちのオカンですら知っている。サルモネラとひとくくりに言っても 2000 を越える種類が存在する。ただ、食中毒を起こすのはその中でも 数百種程度らしい。このうち、人にしか感染しないチフス菌 (Salmonella typhoid) にかかると、おなかを壊すだけでなく、40 ℃前後の熱が 2 週間続く上に、治っても肝機能障害を残す事がある。サルモネラ菌は、大きさ2 μm程の棒状の形をしている。他の外見的な特徴は、約15 μmに及ぶ毛を数本生やしている事だろうか。しかし、別にサルモネラ菌でなくても毛を生やしているバイ菌はいるので大した特徴ではないかも。毛は感染する時に皮膚にくっつくために使われるが、実は回転モーターで、スクリューとしても働く。毛を束にして反時計周りに回転させることで、水中を泳ぐ。毛を時計回りに回転させると、毛の束がほぐれて泳ぎが一時停止する。よりよい環境を求めて泳ぐ方向が定まったら、再び毛を反時計周りに回転させて泳ぎ始める。

出現場所

腸内細菌科なので動物の腸内が主な生息場所。ブタ・ウシ・ニワトリのような家畜、イヌ・ネコ・カメなどのペットの腸内。感染した人間もサルモネラの温床となるので、バイ菌をばら撒かない様に注意。下水や河川にも生息している。

メモ

サルモネラ菌感染の主要な原因食品としては、鶏卵があげられる。日本では生卵を食べる習慣があり、出荷される卵は全て洗浄されるのはもちろんのこと、鶏卵用のニワトリにワクチンを打ったり、餌に抗生物質を混ぜて感染しない様にしている。海外では、ニワトリの感染予防までは行っていないところが多いので、海外旅行した際は卵の生食は控えよう。サルモネラ菌は熱には弱く、60℃以上の加熱処理で大幅に数が減少する。海外で生卵を食べたくなっても断腸の思いで加熱をするか、もしくは断腸の覚悟で食べるようにしよう。

(大阪大学 福村拓真、南野 徹)

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