生体運動マシナリー図鑑

MO1

2015年09月30日|原核生物, ,

学名

Marine magnetotactic ovoid bacterium

エム・オー・ワン

分類

細菌・プロテオバクテリア門 アルファプロテオバクテリア網

サイズ

長さ : 1.5 μm 幅 : 1 μm

特徴

超高速で泳ぐ。体内で磁石を合成。地磁気を感じて泳ぐ方向を決める。

説明

他の磁性細菌同様、体内にマグネットソームと呼ばれる磁気微粒子を合成する。これをコンパスのように使って地磁気を感じ、細胞の両極付近にある2本のべん毛の束を回転させることで自分の好みの環境に向かって泳ぐ。その泳ぐ速度は大腸菌やサルモネラ菌の約10倍も速く、バクテリア界でもトップクラス。べん毛の束は、7本のべん毛と24本の微小繊維が六角形に規則的に並んだ配置をしており、“水平連結六方7連べん毛モーター”という必殺技のような名前で呼ばれている。

 

出現場所

地中海沿岸の泥の中。磁石に向かって泳ぐので、分離がとても楽。泥をすくって磁石を近づければ取り出せる。しかし、酸素濃度には敏感で、多くても少なくても死んでしまう。溶液中だと、水面から5 mmくらいの深さのところでしか育たない。

メモ

好きなもの:鉄、ちょっとの酸素。嫌いなもの:たくさんの酸素、抗生剤。水平連結六方7連べん毛モーターは、1つのべん毛モーター(下の左図の金色)の周りを6つの微小繊維の基部体(下の左図の銀色)が取り囲んだ配置を1単位とし、それが7単位六角形に規則的に並んだ形をしており、べん毛モーターが反時計周りに回転(下の右図の黄色)すると隣にある微小繊維が時計方向に回転(下の右図の緑色)する。その隣にあるべん毛モーターは邪魔されることなく反時計回りに回転できるため、極めて少ない摩擦で回転していると考えられている。

(大阪大学 加藤貴之)

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