生体運動マシナリー図鑑

吸管虫(著者命名:シタゲボンボリスクイダムシ)

2015年09月29日|真核生物, ,

スイクダムシ (写真)

学名

Hypophrya sp.

ハイポフリア

分類

真核生物・アルベオラータ 繊毛虫門 層状咽頭綱

サイズ

長さ:300 μm(柄を含む)  幅:50 μm

特徴

原生動物の繊毛虫に分類される。
大人は決して繊毛虫には見えない。

説明

名の通り、テンタクルと呼ばれる細い管を使ってエサの細胞質を高速で吸い上げて捕食を行う。エサとなる繊毛虫がテンタクルに触れると、吸管虫はテンタクルにあるハプトシストと呼ばれる器官から毒を発射してエサの動きを止める。それからテンタクルを縮めて、エサの細胞質の吸引を行う。テンタクルの中には規則正しく環状に並んだ微小管が2重に配置されており、これが捕食に関わっていると考えられている。

出現場所

下水処理場の活性汚泥によく住んでいる。
実は下水の処理状態をチェックする指標にも利用されているスゴイやつ。
偏食で繊毛虫しか食べず、それ以外の生き物はエサとして認識しない。
子供も繊毛虫だが、そこはキッチリと食べないように認識している変なやつ。

メモ

好きなもの:繊毛虫
体内で子供をつくり、それが体外へと出ていく内生出芽と呼ばれる方法で分裂する。
子供の頃は繊毛で泳いでいるが、気に入った場所が見つかると繊毛を退化させて大人の姿へ変身する。
大人は柄でいろいろなものにくっついて生活しているため動けない。
http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/biomecha/index-j.html
(兵庫県立大学 小橋川剛、園部誠司)

ビデオ

ハイポフリアは吸管虫という繊毛虫の中でも変わった仲間に属します。吸管虫には繊毛がなく、代わりに tentacle(触手)と呼ばれる細い管状の捕食器官を持っています。吸管虫はこれを用いて餌となる繊毛虫の細胞質を吸引するという、ユニークな捕食行動を行います。
(登録者 谷口 篤史(基礎生物学研))

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