生体運動マシナリー図鑑

セレウス菌

2015年09月29日|原核生物, ,

学名

Bacillus cereus

バチルス・セレウス

分類

細菌・フィルミクテス門 バシラス綱

サイズ

長さ:3-5 μm  幅:1.0~1.5 μm

特徴

鞭毛を持ち、運動性がある。食中毒菌。

説明

セレウス菌はグラム陽性菌のモデル生物である枯草菌の仲間であるとともに、病原性をもつ炭疸菌(炭疸症の原因菌)や卒倒病菌(殺虫性の細菌)ともまぶだちです。セレウス菌は食中毒菌として保健所の常連です。エンテロトキシンというタンパク質による下痢型と、セレウリドとよばれる環状ペプチドによる嘔吐型が知られます。芽胞とよばれる構造体ができるので、滅菌は大変難しいです。

 

出現場所

常在菌なのでどこにでもいます。健常者の腸管内にもいることがあります。セレウス菌は食べ物が好きなので、夏場にカレーや炒飯の加熱を忘れて放置すると嘔吐型食中毒をひきおこします。スープやソーセージを放っておくと下痢型の食中毒の原因にもなります。

メモ

(1)好きなもの:土壌、穀物、野菜、10℃~45℃、pH4.9~9.3くらいの条件で増えます。嫌いなもの:次亜塩素酸を含む塩素系漂白剤。
(2)セレウス菌の非毒性株はサルモネラ菌を減らすためのプロバイオティク菌(腸内微生物のバランスを改善することによって宿主動物に有益に働く生きた微生物添加物)として家畜に与えられるなど、有用になったりもします。

(横浜市立大学 林 郁子)

 ビデオ

なし

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