生体運動マシナリー図鑑

ミオシン

2015年10月23日|タンパク質, ,

ミオシンのイラスト

タンパク質名

ミオシン

局在

細胞質(真核生物)

機能

ミオシンはアクチン繊維状を運動するモータータンパク質であり筋収縮,物質輸送,張力発生,原形質流動などに関わる。

構造(説明)

ミオシン構造

II型ミオシンの頭部の結晶構造

構成因子

ミオシンはアクチン繊維状を運動するモータータンパク質であり真核生物に普遍的に存在し37からなるスーパーファミリーを構成している。ヒトには11クラス,39種類のミオシン遺伝子が存在し,筋収縮,細胞質分裂,細胞運動,聴覚機能などの働きをしている。双子葉植物のシロイヌナズナには2クラス,17種類のミオシン遺伝子が存在し,物質輸送,張力発生,原形質流動などの働きをしている。

 

説明

ミオシンのイラスト

ミオシン重鎖のアミノ末端にはアクチン繊維への結合領域および,ヌクレオチド結合領域をもつモータードメインがあり,ATP加水分解の化学エネルギーをアクチン繊維上の運動エネルギーに変換する。37のミオシンスーパーファミリーのうちVI型ミオシンのみがアクチン繊維のマイナス端方向に動くが,他のクラスのミオシンはプラス端方向へ動く。モータードメインのC末端側には1〜6個のIQモチーフがあり,それぞれのIQモチーフには,カルモジュリンもしくは,カルモジュリン様タンパク質が結合する。多くのミオシンはカルシウムにより活性の制御を受けるが,これはIQモチーフに結合したカルモジュリンのカルシウムによる構造変化による。I型ミオシンを除き,ほとんどのミオシンはコイルドコイルがあり2量体を形成している。C末端側には球状尾部ドメインがありオルガネラや小胞に結合する。II型ミオシンは尾部には球状ドメインがなく双極性フィラメントを形成する。

 

メモ

(千葉大学 荒田敏昭)

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