サーマス
2015年10月03日|原核生物|アメーバ運動, 反復マシナリー, 寄生虫
学名
Thermus thermophilus
サーマス・サーモフィルス
分類
細菌・デイノコッカス-サーマス門 デイノコッカス綱
サイズ
長さ 3-4 μm 幅 0.5-1 μm
特徴
好熱菌の1種で、室温では全く増えず、70~75℃で最も勢いよく増える。放射線耐性菌であるデイノコッカスと近縁。
説明
細胞から伸びた線毛が平面上のどこかに結合し、そこから離れることなく線毛が縮むことによって細胞が平面上を移動すると考えられている。
出現場所
初めて発見された場所は、静岡県の伊豆・峰温泉。その後、世界各地の中性の温泉や熱水噴出口から発見されている。人工的な高温水(ボイラーなど)からも見つかる場合がある。
メモ
サーマス・サーモフィルスの抽出物は、保湿剤として化粧品に使われている。
特技:線毛膜装置を使って細胞外DNAを細胞内に取り込む。
(東京薬科大学 森河 良太、玉腰雅忠)
ビデオ
4型線毛をもつバクテリアは、平面上でランダムに運動することに加えて、線毛が平面から離れる時に急速な回転移動が生じることがある。それを考慮して平面での細胞増殖をコンピュータシミュレーションしたもの(コロニーの1/4を表示)。周縁が非常に粗くなっていく様子がわかる。サーマスのコロニー周縁もギザギザになる。